第048話(最終話)

  • 2011.09.04 Sunday
  • 01:18
真の姿。
完全復活したウヴァの圧倒的パワー。前回の「虫けらが…」といい、よく喋る。
余裕しゃくしゃくで座り込むのがウヴァさんらしい。
…直後にビビるのもウヴァさんらしい。
セルメダルに加え、先代オーズのタカ・トラ・バッタのメダルを鴻上さんから受け取る。
思えば鴻上さんって物語の切欠なんだよなぁ。そしてこの物語がなければ、映司は空っぽのままでこうして自分の欲を思い出してとらわれてしまう事も無かった。
そう考えると最初から鴻上さんは映司に力を投げ与えてきた。
欲望による世界の進化。無欲の象徴に力を与えた結果、それは見事に変わった。
…ただ、先代を越える存在を誰かに任せるというのはなんともなぁ…。
やっぱり鴻上さんは「良い人」ではない。いくら映司が変われたといっても、その過程はかなり過酷だったし。
ラスボスとなるドクター真木と対峙しつつ、主人公に助けのアイテムを投げるという構図だけ見ると味方に見えるようで見えないこの感じが面白いなぁ。
真木と鴻上は目的を語り、その手段として、ウヴァ(グリード)と映司(オーズ)が対峙している。
真木の終末思想も良いとは言えないけれど、「物事は終わりが重要」って考えはよくわかる。本当に
言ってみれば、どっちもどっちだったりするんだよなぁ。
キヨちゃんを見ずに語る真木は、唯一の良心をも捨てたかのように見えた。
映司は前回の時点ではぶっ壊れたようにしか見えなかったわけだし。
ウヴァを圧倒するタトバコンボがカッコイイ。メダジャリバーとメダガブリューの二刀は映画でもやってたけど、今回は本当に圧倒的で良かった。投げ捨ててタトバキックに移ったりするのも。
というか、タトバキックが最終回にしてキッチリ綺麗に決まるのも良い塩梅になってて良かった。(また相手死ななかったけど。)

いらない。
情けないウヴァさん全快。かなり面白いシーンになりつつも、元来「欲望」が強かった筈のグリードが「いらない」という発言をしたのは興味深かったり。
暴走の危険性を目の当たりにして、元々とにかく「生きたい」って考えてたウヴァって覚悟も信念もなにもなかったんだよなぁ。
哀れだけど面白すぎるウヴァさんはシナリオの立ち位置という点では割りと面白い位置にいたりするのよね。
…対して若干置いてけぼりになったのが主人公サイド。
アンク登場はもうちょっとためて欲しかった気がするけど時間がないから仕方ないか。
「今日の分のアイス」と、二人の原点に戻るような台詞がイイ。笑顔。

Anything Goes。
この「決戦前夜」って感じがもう本当に好きだったこのシーン。
欲張る事を決心しつつも、何も出来ない自分。葛藤しながらも出した答えが…「手を繋ごう」。
ああ、やっぱり劇場版は凄くイイものだったなぁと思った。アレはやっぱりもう一つの形の「手を繋ごう」だよね。
こうして今手を繋いでいる事が現実にあるように、今まで一緒の時間を重ねてきた事実があって。
戦わなければならない彼らにどうすることも出来ないという現実があっても、絆があったという事実があって。
それに補足するように鴻上さんの言葉が入ってきたのがニクい。
「今日を明日にすることさえ欲望」。
今日という一日がまた明日も、次の日も続いて欲しい。
…ただ正直、渾身のAnything Goesバラードバージョンがやや画に合ってない感。悪かないんだけども…。
もう一つ、真木が知世子さんにキヨちゃんを託した事も裏付けか。
唯一の良心というか、真木が人間であった事、本当の自分。それを知世子さんのもとに置いていく。
全てが無に還るのであれば、必要ない筈なんだけどね…。でも、せめて想いを寄せたただ一人の人に、消える前に感じて欲しかったのかな…。繋がりを…。

決戦。
「誰か助けてくれ」。笑う人が多いけど、ただの命乞いの言葉だからこそ、結構ウヴァの本質を表してて最期としてやっぱり良い台詞だったと思う。
もう残ったのはウヴァ一人。だから誰も、何もしてくれない。ウヴァに味方は誰もいないんだから…。
とにかく生き残ろうと特に深く考えずに行動してきた結果、独り寂しく散ってくのは可哀想にも思えるけどやっぱり自業自得だったりする。
ウヴァは最後に、文字通り命も奪われたんだなぁ。奪われた命は道具として扱われて。
…いや、真木の考えとしては命じゃないか。ただのメダルか…。
恒例のザコ敵大量出現。さらっと移行したけど映司とアンクの素直な共闘って初めてだよね…。
ヤミーの相手はバースだと言わんばかりに遅れて現れたのは良かったんだけど、なにあのストップ演出。
良いシーンも勿論多かったけど正直、奇をてらったら外しちゃってる演出も多かった気がする。
「流石俺の上司だ!」
比奈ちゃんも含め、更に里中くんもやってきて。一緒に戦ってきた者たちが集まって。
尺が短いけどしっかりと「全員集合」が感じ取れて良かった。

狙い。
映司自身が暴走してメダルを取り込んだのかと思いきや、やっぱり映司なりの考えがあったのね。
短いカットだけどしっかり爆発を背景のプトティラのキメを入れてきたのがちゃっかりしてて良かった。

明日のメダルと。
ここにきて、アンクが自分のメダルを映司に託す。自分自身を託す。
ここでヒビが映司にバレるわけだけど…、悟った映司の台詞がもう…。
「 お前が、やれっていうなら お前が、本当にやりたいことなんだよな 」
そうだよね。アンクはずっと、言う通りにしろ。って高圧的で命令口調ばっかだったよね。
だからこそ、コレが。例え割れたメダルであろうと、「やれ」って。アンクが本当に望んでいる事。やりたい事なんだよな…。
そんなアンクもそうだけど、悟る映司の覚悟というか思いを託されてそれを活かそうって瞬時に認める、この信頼のようななんとも言えぬこの関係を持ってもたらされたこの台詞と展開が本当に…。

共に。
確かコンボの時に流れる歌は、
「溢れんばかりの強大なパワーが音声として流れてそれが歌声のように聞こえる」
みたいな設定だったよね。それを踏まえると、この「タカ!クジャク!コンドル!」は、そういう意味なのでしょうな…。
そして戦うタジャドルの前によぎるアンクの姿。これがまたアンクが笑顔なんですよ。本当に、満足してるんだなコイツ…。
まさに、「同じ場所で同じ闇を払いのけて『明日』を切り開く」。
…正直やっぱり演出が若干外してた感が個人的にはあるんですけど、でもやっぱりそこら辺の意味合いでチャラですね。ハイ。
でもってCGの迫力は流石でした。
でもって最後の最後として取って置きの!と言わんばかりのオール紫メダルのギガスキャン!!
バースのカッターウィングといい、来るべき時の為にとっておいたってシチュが多いなーオーズは。素敵だ。

明日の掴む腕。
決戦終わって…。空から落ちる間のやりとりって、こっからの演出は最高でした。
前々回の映司の「ありがとう」へ返答するようなアンクの素直な言葉がたまらない。
…そうして満足して、別れの時。ここでアンクも生きてて終わりなんてご都合主義じゃダメなのよね。
ここで別れるからこそ、意義がある。
「 お前が掴む腕は もう俺じゃないってことだ 」
独りじゃない。その直後にバースが、後藤さんが駆けつける。
「 もうひとりで抱え込むのはやめろ! 俺たちの腕を掴め! 」
…後藤さんが言うからまた説得力あるよなぁ。ほんっとうに。成長したよ。後藤ちゃん。

どこまでも届く俺の手。
手を掴めば、繋げば手に入った。それに気づけたのは、欲望の塊の腕を掴んだから。
だからあの、謎の腕を掴んだのは、間違いじゃなかった。
物語のメインキャスト全員が腕を伸ばすこのシーンも凄く良かった。 知世子さんで笑いそうになったけど。

明日のパンツと。
エピローグ、台詞ありで見て聞いて感じたかったなぁ。信吾さんの台詞欲しかったなぁ。とか色々欲しかったと思う事はあるけど、まあ時間ないから仕方ない。
映司の持ってたスマフォ(?)が信吾さんから貰ったものだとしたら感慨深い。
自然な笑顔で歩く映司の後ろに、アンクの幻影。
…って、これまんまオープニングなのよね。
思えば比奈ちゃんの所に割れたメダルが落ちてきたシーンもオープニングのオマージュになってる。
こういう演出はニクいですよ。アンクの周りが青白くなってるのも同じで…。
…こうして、割れたメダルと、パンツを持って、力を失った、いや、卒業した青年は砂漠を歩いて行く…。


明日。
第一話でしきりに「ハッピーバースデー」って言う事もあったし、色んな生物がモチーフになってることもリンクして「誕生」がキーワードなんだろうなあとストレートに考えてたけど、やっぱりそうだった。
この物語で色んな誕生があった。欲望や新しい自分や、誕生という字の通りの、命。
そしてそれに相反する形で「終わり」もまた現れた。
ただ、「誕生」が「始まり」だとしたら、この二つって表裏一体なんだよなぁ。
アンクは最期の時だからこそ、生きた事を強く強く実感した事なんかが裏付けとして存在してる。
明日の始まりは今日の終わり。それでも同じ今日が続いていて欲しい。
だからこそ、「手を繋ごう」。
…ここで思うのは、グリードの切なさ。グリードって一年通して争いばかりが描かれてきて。
つまるところ、グリードは「手を繋げない」のだろうなぁ。
アレっぽく言うなら「自分一人の笑顔の為」だけにしか動けない。
その中でも、「自分の笑顔」になるのが、誰かを笑顔にする事だったガメルと、それを受けていたメズールの関係性が特に儚く切なく見えて。
…そんな中で見せられたのが劇場版だったりするんだよなぁ。ああ、やっぱりもう一回見ておいた方が良いかな。
より「意味」がわかる。

そこで、「自分一人」という点で同じになりそうになったのが映司で。
…最初は映司は自己犠牲を厭わない典型的なヒーローだと思って、それが凄くカッコイイと思った。
でも、それは間違いだった。映司は自己犠牲を厭わないどころか、自分を無価値だと思っていて。
徐々に映司の思想が異常だと思えるようになってきて、終盤に来て壊れるっていう構成が凄い素敵だった。
今まで人格者だと思ってきた主人公が最後精神的に追い詰められて壊れそうになった時に、今まで絆を紡いできた仲間たちに助けられる。って展開はやっぱり燃える。FF9とかも好きなんで(?)
そこで映司と組む事になったのが、グリードであるアンクっていうのは、今更ながら、なんというか、面白い所だよなぁ。
今までひとりだった二人が、最初は利害だけが一致して戦っていたのだけど、本当の意味で手を繋ぎ始める。
…ああ、やっぱり、オーズは、素晴らしい作品でした。 中盤ダレたけど
「欲望」を軸にしつつ、その実で描くのは「いのち」や「繋がり」の物語。
こう見ると、前作「W」ともどこか表裏一体になってるような気がする。
「W」って風都っていう街の、ご当地ヒーローで良くも悪くもスケールは小さめだったりする。
それに対して「オーズ」ははなから「世界」を掲げている。
更に言うなら、「クウガ」や「剣」とも関連性深い気がするのよね。
暴走の危機や相棒の存在、人間になりたいと願ってしまった人ならざる存在。力。
単純に描写だけの話なら暴走したり、怪物化していく過程がオーズは克明に描かれててそこが明確な違いになってて面白かった。
でも物語としても、比較しやすい。
「クウガ」って割りと完成されてる人間ばっかりで、そんな優しい言葉で凄く色んな物を感じ取れる作品。(っていうかPがそういう作風が好き)
だからってわけでもないけど、五代は最初から強い心を持ってたし一条さんや桜子さんもいたしで、まさに伝説を塗りかえた。
対してオーズは皆未完成で。完成されてると思った映司が実は一番ヤバい人間だったりして。
グロンギとグリードは概念的な面で行動原理が近い(なんだこの言い方。気持ち悪。)
「剣」は特にオーズとは対極的なんじゃないかな。自分がジョーカーになる(=自分一人で全てを背負う)事で物語を終わらせた剣崎だから。
多分、こういう「似てる」感じはわざとやってるんだと思う。
だとしたらキバの時も感じた「似てる」感じがキバよりもずっと上手く作用してると思う。
でも、どちらが悪いってわけでもない。どっちが良いっていうわけでもないそれぞれの形。
「もしクウガが五代じゃなかったら?」だとか、いわゆる「IF」の要素もはらんでると思う。
なんというか、やっぱり、「表裏一体」って事なのかな。メダルにも表と裏があるように。


そんなわけで、「仮面ライダーオーズ」。一年間大いに楽しませていただきました。
またいうけど、正直中盤はダレてました。特に戦闘が盛り上がりきらない事が多くてモヤモヤしてました。
でも、この終盤の怒涛の展開にはほんっとうに酔いしれたというか感動したというか。
一年間、スタッフキャストの皆さんお疲れ様でした。楽しかったです。
…そしてもう少しの間、楽しみにしています。



今日が終われば明日がある。
というわけで新番組「仮面ライダーフォーゼ」。
前情報だけで物凄い冒険をしているというのがビンビンに伝わってきます。
どんな冒険になるのかはまだわからないけれど、期待はしてます。
……そしてちょっと気になるのが、学校の外観がどう見ても、群馬県内で、行くのにそこまで苦労しない所にあるんですけど。
結構メインなロケ地になるって事なのかしら…。以前から度々使ってたけど(ファイズ学園、Wのヘブンズトルネードの回、等)


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  • 2020.06.02 Tuesday
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