「Q10」 #05 感想。

  • 2010.11.20 Saturday
  • 23:57
わたしはだあれ?
今更ながら「女子高生」という自覚がQ10にはなかったんだなぁ。ロボットだからこその素朴な疑問。
立場にも幾つかあって、人に言えないものと、人に言えるものが。
女子高生のふりをしているのはある意味ロボットらしさを隠さなければならない事。だとしたら、「隠して」女子高生を演じる事が、ロボットというQ10の立場であり、Q10としての表現になるのだなあ。
「ロボットナリー!」という叫びが面白い。「ナリ」に反応してしまった。
「かな?」というぶりっ子な仕草は可愛い。ぶりっ子は、女子高生という立場としての表現。
ところで、平太は意外にモテるんだなぁ。まあ、ちょっと前まで彼女いたぐらいだしな…。
録画したものを一時停止してラブレターを読んでみたが…あれ日本語か…? グロンギ語か何かじゃないの?
まあ、それも女子高生の表現。か。
「それは何の意味があるの、かな?」が辛辣な言葉に聞こえてなんか笑いのツボ。
「今ある偶然全て手放したくない」という表現と、モノローグが凄く心にしみた。
「どこからから聴こえてくる吹奏楽の音」というフレーズがやけに心に入り込んできた。学校でよく聞こえる、素朴な「音」。
人の出会いも、「たまたま」なんだよね。

立場。
中尾にQ10を渡すかどうか、自分はどんな立場をとれば良いのか、と揺れる平太。
本当に「物」であるかのようにQ10にベタベタ触る中尾がちょっとイラッとした。
対して、ポーカーフェイスなQ10。ポーカーフェイス出来てない平太。
Q10はもしかしたら嫌だと思ってたりしたのかなぁ。リセットは平太じゃないとダメ。というのは仕様かそれとも…。
いずれにしろ、読めないから「ポーカーフェイス」なんだなぁ。というか、表情が無い。のか。
表情がないっていうのはつまり心の直接な表現が出来ないわけなんだな。これは後々出てくる「シール」に通ずる事。
平太は本心はハッキリしてるんだけど、それを言うのを躊躇う。それは恥ずかしいからかな。でも、あそこで食い下がるのはかっこわるい。っていうのはよくわかる。
欲しいけれど、それに固執してる自分を周りはどう思うだろうか?とそんな事を考えてしまう。
まあ、本当に心の底から欲しかったら、そんなこと気にしないというか、気にできなくなるんだけどね。
そんな葛藤を経て平太はその結論にたどり着く。他でもない、Q10が欲しい。それが自分の立場だから。
先生も反対してたわけでもなくて、自分の立場としての意見を言ってただけなんだよなぁ。
一時のテンションに身を任せた行動を少しだけ後悔する平太だが、Q10自身に慰められるというか、正しかったんだと、確信をさせられる。
これが、平太の「音」。平太という人。

大事だからこそ。
またもやすれ違いな河合と影山。
河合は自分に自信が持てないのだなぁ。それを健気に慰める影山、と、このやり取りはどうにもニヤニヤとしてしまう。
平太が自分の主張と通した、のに対してこちらは相手の為に自分の主張を曲げるかどうかの葛藤。
ただ河合の場合は主張といえるような感じじゃあないんだよなぁ。弱々しく、袖をギュッと握ってくる。
「付き合う前に戻りたい」という感覚はわかるような気がする。
好きになったからこそ、離れたくないとか、そういう感情が生まれて、好きな人と一緒にいれる嬉しさと共に、苦しさが出てくる。
ただそれでも、欲しくなるのが、恋というやつなのかね。 うわキモい俺。
それまでの日常が変わる、まさに世界がひっくり返る。
結果は明示されなかったけれど、影山の決断や如何に。
影山がカナダに行くという決断もまた、「壊す力」という側面を持っている気がした。
でも河合のワガママも、影山の未来を変えてしまうものなんだなぁ。

陰口。
匿名掲示板での煽り。身につまされる…。
自分を主張しつつ、周りの視線を気にしない。そんな勇気づけを込めた赤髪とロック。
でもこうやって、実態のない視線に晒されるとやっぱり怖いというか、嫌で。まあ、当たり前だけど。
面と向かって言ってくるならリアクションもとれるんだけど、相手は卑怯にも、顔も名前も声も何もわからない。
言葉だけを投げてコソコソとして、「自分」をいっさい出さない。だから、これが「自分」だと主張する「相手」が居ない。
表情もへったくれもない。そんな相手に憤りを感じる山本をなだめてくれるのが、久保。
この件解決してないじゃん。と言っている人がいたけれど、「その内飽きるよ」という久保の言葉で大体解決してると思う。
勿論今すぐ消えるわけではないけれど、自分を出さない相手の言葉など、地につくわけがないし、久保のような人も居るのだから。平太やQ10だってこんなの信じるわけがないだろう。
それはやはり、月子が中尾に放った言葉もリンクしてくる。微弱な力だろうよ。
というか、本当に久保は達観してるなぁ。やっぱり病気を持っているからこそ、強くなれるのだろうか。

シール。
一緒に落ち込む事で慰めになる、とシールを貼って表情を作るQ10。
表情とは表面に何かを貼り付ける事、という表現が素敵。
表情を出したい、というのは自分を出したい、という事であって。それを見て、見事に笑顔になる平太が良い。
対して、柳先生は藤丘の「貧乏」さえも「シール」のようなものだと言う。
剥がそうとすれば剥がせる。先生はそれを知っている。という台詞が何だか意味深。
貧乏だなんて、ただのレッテルだ。それでも良いのだと。
ただ、どんだけ暇なんだこの二人。

欲しがる事。
何も欲しくなかった。のは、自暴自棄になっていたから。明日に生きる気力がなかったから。
でも平太は、欲しがるようになった。トマトを食べたいと。
欲しがるのは、生きたいと思っている証。何かを欲しいと思うから人は生きるんだ。
この点、仮面ライダーオーズと少し似た事を書いているなぁと思った。
「人の欲って、中々無くならないですよ。」
「欲」と一口に言っても、金欲しいとか、誰かの為とか、あの人と一緒になりたいとか、もっと生きたいとか、色んな形があるのだから。
「いつものスーパーが活き活きしていた」という親父の台詞が優しくて、凄く良いシーンだった。

壊す力。
今回目立ったのは中尾の暴走。「本気だぞー!!」とか部屋で悔しがる演技とか、流石の演技力。正に適役。
力を持ってしまった人間は力を使いたがる。けれど、その力を使って良いのかどうか、それは自分自身が決める。
その力によって何がどうなるか。それをわからなければ使っちゃあいけないんだろうな。
Q10が欲しい。その一心で、日常までも壊してしまうのかという葛藤。
力を使うには覚悟がいる。何もかも変えてしまう、覚悟。
これは愛の告白とか、そういう事でも同じ事が言えるかなぁ。世界が変わるんだよなぁ。
そこでインターネットを使おうとしたけれど、それはちょっと卑怯だよなぁ。でもって、月子の言うように、それほどの効力を持たない。
「お前何者だよ」。姿を表しているのに、底が見えない月子は怖い。影のあるような表情が怖い。

葛藤の末に。
「Q10は物だよ」。この発言が分かれ目になったかな。Q10を「欲しい」という想いは同じであるけれど、Q10自体をどう思っているか。
人の命を目の前にしてもぶれなくなった平太の言葉。こちらも覚悟をした、決定打となった。
結果、平太を落としてしまった(と勘違いした)中尾は、力を使う事の恐ろしさを感じた。
平太を突き落としたという消えない罪が重くのしかかる。世界が一気に暗くなる。欲しがりすぎたが為に。
と、一度落ちたと思って、過ちを犯したと思ったら、大丈夫だった。というこの話、野ブタそのまんまだったなぁ。
他でもない、渦中のQ10が平太を救ってくれた。受け止めるQ10がかっこいい。
冗談を言うQ10。少し違和感はあるが、笑顔も覚えた。この進化は平太との生活の証。

元の自分。
と、同時にチロちゃんが校長の下に帰ってくる。
元の自分に戻った。冷静になる事ができた。本当の自分を出せた。

偶然。
平太と中尾の語り。結構時間を使って、じっくりと静かなシーンで凄く印象深く、良いシーンになった。
平太が先にQ10に出会ったのも、たまたま。平太が心臓に病気をかかえているのも、たまたま。
今ある偶然。良い事も悪い事も全て、自分の歩いてきた偶然。
自分の黒い感情を、「小さく折り畳む」という表現にこれまたやられた。
世の中は不公平だ。偶然だ。だから、自分と同じ人は居る。自分だけじゃない。
広がる恨みつらみを抑えた平太の言葉は、どこか辛辣でもあるけど、優しいような気がした。

鼓動。
3−Bの鼓動。教室は空っぽじゃない。一人ひとりが確実に存在している。
だから、あなたはれっきとした「高校教師」だ。
山本の鼓動。少しテンポの早い音。これからも、ロックで、自分の声を伝えていく。
平太の鼓動。しっかりと、律儀に動いている。暗がりで心臓の音がしているのが少し恐かったがw、家族でしんみりとして、良いシーンだった。
何かを抑えながら、それでもしっかりと、鉄塔のように立っている。
俺達は、ここにいる。
毎回、〆で「どへぇぇぇぇ」って言ってる気がする。たまらん。


何かいつもより書けてない気が。という呟きももう良いか…。

スポンサーサイト

  • 2020.06.02 Tuesday
  • 23:57
  • 0
    • -
    • -
    • -
    コメント
    コメントする








        
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック

    PR

    calendar

    S M T W T F S
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    282930    
    << June 2020 >>

    TWITTER

    HOW TO LINK

    当ブログはリンクフリーです。リンクしてくれたら泣いて喜びます。 バナーが必要であればこちらを保存してどうぞ

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recent trackback

    recommend

    recommend

    recommend

    IDEA
    IDEA (JUGEMレビュー »)
    氷室京介,松井五郎,松本隆,スティーブ・スティーブンス,佐久間正英

    recommend

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM