「Q10」 #03 感想。

  • 2010.11.05 Friday
  • 23:05
厭な思い出。
文化祭での出来事。だから文化祭に対して負い目のようなものを感じる。
この感覚は結構わかる。嫌な事があったら、その原因になったものとか、状況とか、その時にあった物とかに嫌な思いを込めてしまって一生それを見る度に思い出す事になる。いわば、媒体となる。
今回の思いを込めた物は「文化祭」や「顔(?)」、「部活」。か。
ただまあ、「嫌」という気持ちは自分が生むものであって。なくす事はできないけれど、かといってそれを理由に自分を潰して良いわけではないと。
でもって、「過去」について、やっぱり結果を一つでなく、幾つも出しているのが良かった。
今回のキーワードは「思い込み」や「勘違い」…いや、「自信」だろうか。

裸。
使用中の男子更衣室に入るのは恥ずかしい。そりゃ当たり前だし、普通は入らないものだw
でもQ10はロボットなので…。恥ずかしいなんて思うこともなくズカズカと入り込んでいく。余計な事を考えない、とも言えるか…?
平太の傷を「マーク」と表現するのはQ10独特だと思った。他と同じだけど、決定的に違う。
まあ、体つき的な意味でも「同じだけど違う」んだけど。毎度ながら中尾のリアクションが面白い。
平太は傷を晒すのが嫌なんだけど、踊りの真っ最中の時も思ったんだけど周りはあんまり気にして無いように見えた。(影山のせいもあるけど)
でもって、中尾の「かっこいいのに…」というセリフ。ちょっと笑ってしまったけど、他人としては実は本人が思っているほどでもないかもしれないんだよねぇ。
だったら、同じ身になってみようという中尾の行動がこれまた健気な感じで良かった。やっぱ優しいわコイツ。
ただやっぱりそこでまた、平太の人の良さが際立つ。思えば平太って心臓弱い筈なのに結構走るし驚きまくりで面白い。というか、健のリアクション芸は中々良いなぁ。電王ではなよっとしたキャラだった事もあってか、ここまで飛び跳ねてなかったから。
裸。ってつまり、ありのままの姿というわけで。普段着飾ってる姿とはまた違ったものが見えてくるのかもしれない。
でもこんな合格祈願のイベントは嫌だw 僕も自分の体つきにはコンプレックスが…(?

ミスコン。
今回出張ったのは河合さん。ミスコンを半ば押し付けられるような形で出場する事に。
こーいう、何となくで押し付けられる流れ、嫌だなぁ。まあ、河合もそんなに強く言える人でもないし、代案もないから言われちゃあ仕方ないんだけどね。でもああいう平気で人に物押し付けられるのって嫌だわー。
ただ、山本の言う通り、河合さんは別にブスじゃない。
ブスじゃないけれど、そういう流れが作られている。というか、それが事実かどうかなんてあんまり重要じゃなくて、河合がどう思えるか。
「ブスだと『わかっている』」と言うより、「ブスだと『思い込んでいる』」と言った方があっているかもしれない。
その思いの原動力になっているのは周りの目なわけだけど、まだそういう流れというか、印象でしかない。
「自分は可愛い」と思い込めってわけじゃない。「自分はブス」だと思い込んではいけないんだと。
幾らその他大勢に混ざれと言っても、そんなネガティブな事受け入れてたんじゃあダメなんだ。
自分のファッションを惜しげなく披露する山本が応援してくれたのが良かった。少なからず、河合は山本のああいう所に感化されたんじゃないかな。
あの山本と河合っていうのがまたちょっと意外性があって面白かった。二人の性格を考えれば自然な流れなんだけどね。

終わるのが怖い。
あれは、同級生にからかわれるのを恐れて思わず振り払ってしまったのかな。
まあ、酷いと言われても仕方がない。でも平太も、嫌いになったわけじゃない、本当に思わず、だったんだろうな。
この件を通して平太が何かを好きになることに抵抗というか、どこか冷めたようなものを持っている理由がわかった。
始まれば、終わりがある。その終わりが怖いから始めたくないのだと。
でも今回、自ら「終わり」に進んだ。捨てる事ができた。実は、もう一度付き合うという選択肢もあった。
でも、それが「取り戻す」事になるのだろうか。取り戻した「気」になるだけなんじゃないか。
ズルズルと、お互い同じ嫌な思い出を心に秘め続けていて、終わっていなかったこの関係。
平太がそんな決断に辿りつけたのは、少なからずQ10の影響もあったように思える。
不安だけを思う事無く、ロボットであるが故に進み続ける、Q10の影響が。
平太の腕を振り切って、「これでお相子だね」というシーンが良かった。

お金を捨てる。
お賽銭をこんな言葉で表現してきたのが意外だった。
でもお賽銭って、自分の財産を削ってお祈りをして、安心した気になる。つまりは、一種の思い込みというか暗示を自分にかけるわけだよね。ちょっと言い方悪いけど。
今回もう一つお金を捨てる。という表現がされたのが募金。
募金も、見ず知らずの人の為に、自分の財産を削るわけだけど、良い事をした気分になる。という側面もある。
ただ、それらは悪い事じゃない。いずれにしても、誰かの為にしている事なのだから。
ささやかでも、出来る事なのだ。
今回はQ10が多いに身を削って、募金をしてみせた。誰かの為にお金を投げ出してみないかと、問いかけた。
いかにもなおっちゃんが千円札の束を投じたのは笑った。それから、平太は躊躇なかったなぁ。
結果、額はそんなに行かなかったわけだけど、平太の言う通り気持ちがこもっている。
でもって、「捨てる」というワードもやっぱり、今回全て通したワードな気がする。
恥を捨てたり、金を捨てたり、躊躇を捨てたり、栄光を捨てたり。
残すのは、自信か。

詰め込みすぎ感。
西先輩について、「ヤバイ仕事」がどんなものなのか一切説明がなかったし、藤岡との関係もイマイチ掴めなかったりと、ちょっと幾ら何でも具体的じゃなさすぎな気がした。
具体的に提示する事が大切ってわけでもないけれど、ここまで何もないとイメージしにくいというか何と言うか。
勿論、西先輩が学校に帰る事で、昔の栄光を思い出して、今の自分を見つめ直す事が出来て、結果藤岡も傷付いたけれど、助かって、気持ちのこもった募金は無駄にならなかったというのがわかるのだが。
このエピソードだけじゃなく、Q10の出番が少なめだったりと、ちょっと全体的に詰めすぎた感じがある。
監督のせいかとも思ったが、今回の監督(演出)は待望していたハズの佐久間さん。
木皿さんが書きすぎたせいもあるのかなぁと思った。

天下取り踊り。
裸で「河合は綺麗だー」と叫ぶ影山が素敵。
当てる事を考えず、ただ自分の言葉を叫ぶ。自信を持って。裸のままで。
うーん、青春。って感じのシーンでもある。河合もこれに影響されて、自信を取り戻す事が出来た。

「風」。
これまた、凄く「らしい」演出。
ここまで本編に合ってる歌詞を持ってくるってのがニクいなぁ。
「何かを求めて振り返っても、そこにはただ風が吹いているだけ」。
そんな歌詞に乗せて、振り返る平太や藤岡、西先輩。凄く、良いシーンだった。
河合の歌声はそこまで上手くはないけれど、それが逆に良かった。それから山本さんかっけー。

「だぁいじょおぶですかぁ?」
Q10に落雷が直撃したと勘違いして泣き叫ぶ平太。面白かった。健上手い。
良かれと思ってあげたお守りが実はヤバイ代物で。そんなお守りを引き離すという構図が興味深い。
お守りの効力がQ10に効かなかったのは、今はQ10は人間に近い存在だからかなぁ。
Q10のイントネーションのおかしさも、いわばQ10の勘違いでもあるわけで。

号泣する夢。
徐々に人間に近づく今。人は嫌な風も、良い風も感じて進んでいくもの。
人にあるのは「今」だけなのだから、終わる事を恐るんじゃなくて、最初から正解だけを求めるなんて事も出来ないのだから、稚拙でも自信を持っていくしかないのだろうなぁ。
人間に近づきつつある。それだけで良いじゃないか。優しい。
こいうモノローグからエンディングのイントロが流れてくるっていう演出は大好きなので僕も号泣しそうになりました。


何かいつもまとまってないけど、更にまとまってない見切り発車気味だけどごめんなさい。
やっぱり一度に書き切った方が良いなってそりゃそうだよね。ぱふ!!(迫真

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