第49話/最終回

  • 2010.08.29 Sunday
  • 12:01
この街に正義の花束を。
花束を。アルジャーノンを思い出した。けえかほうこく。
そういえば、重なる点が多いなぁ。母親に捨てられたとか、超天才とか、実験である事とか…。興味深い。

一年後。
フィリップの居ない日常。
今までのモノローグは翔太郎が振り返るような形であったが、こういう意味だったのかもしれない。
翔太郎は毎回報告書を書いてたわけだし。
しかし、「街の顔」とまで言われてて何だかワクワクしてて、探偵物語の冒頭と重なっていた事にやんわり気づけなかった。
ん…?報告書?つまり経過報告…?

少年君。
間違ったNobody's Perfect。人は助け合いが必要だが、だからといって常に頼り続けたり依存をするようではダメ。
助け助けられ、思い思いやりあう。こちらへのメッセージとして直接的な対比。
因みにあの子役は第1,2話で翔太郎の幼少時代を演じていた子。そのままの意味で、過去の翔太郎というわけだ。
…ただ、子供へのイライラをおさえ切れない翔太郎は、やっぱりハーフボイルドなのだなぁ。

捜査。
ウォッチャマン、エリザベス、クイーン。街の仲間達とも視聴者はお別れか…。
一年経っても全く癖が抜けてない翔太郎。おいおい本当に一年経ったのかよ思ってしまった。
でもこういうのがまた泣けるんだよなぁ。翔太郎らしいし。

EXE。
「EXEファイルとは:MS-DOSやWindowsで実行できるプログラムが収められたファイル。」e-wordsより。
つまりミュージアムの再起動の為の集団である。という事か。
にしてもスケールがちっちゃくて年齢も低くて程度も低いなぁ。

切札。
TVにも仮面ライダージョーカーが登場!
シンプルなフォルムに劇場版さながらなアクション。翔太郎の「仮面ライダー…ジョーカッ(キリッ」が良いのだなぁ。
以前はちょっとてこずってたアノマロカリスをあっさり粉砕。翔太郎が強いのか、相手が弱いのか。
幾らメモリの性能が良くても、使う者が弱くては意味が無いって井坂先生も言ってたしなぁ。
昔戦った相手はこんなもんじゃなかったぜガキども。と、そんなシチュに燃えた。

一人。
「俺は強くない。自分も本当は一人じゃ何も出来ないが無理矢理踏ん張ってるだけだ。」(うろ覚え
このセリフ回しが異様に印象に残った。一人だけど、相棒との約束だから。
一人で立つ。「俺にも昔相棒がいたんだ」って感じがなんだか工藤俊作とダブって…。

若菜姫。
今回も出番は少なめだったが、照井のあの台詞は照井として凄まじく重要な台詞だった。
「この街は汚れてなんかいない!!」。初登場時の台詞を思うと…。
変身して斬りかかったのもあくまで若菜を止める為だったろうし。成長した。

母。
シュラウドの死はちょっと唐突すぎたかなぁ。後の展開を考えると自殺…?
流石に死なれると動揺してしまう若菜。「お母様」という言葉が悲しい。
「家族だから…」。

記憶する声。
間が悪い翔太郎。切ない。亜樹子の必死の謝罪と怒らない翔太郎が泣ける。
事実を知って、少年君もようやく翔太郎を理解。
相棒を失って、一人で必死に立っていた。無理矢理踏ん張っていた。
触発された少年君は愛するものを守る為に立ち向かって行く決意をした…。

立ち向かってゆけばいい。
子供を小突き回す…。本当に程度が低い。そんなのでミュージアムの名前を出さないでくれ。
一人で立ち向かった少年君を助ける為に翔太郎が駆けつける。
少年君と翔太郎のやりとりはおやっさんと翔太郎の関係をも彷彿とさせる。
翔太郎は少年にとってのおやっさん。となるのだろうな…。
リアルファイト照井がかっこいい。

忘れもん。
冒頭に現れた名もない男に翔太郎は撃たれる。
動機が軽いこと、名もない男による予想外の展開。これも探偵物語のオマージュだろうな。
なんだか探偵物語探偵物語うるさくてちょっと恐縮だが、重ねてみると色々と思う事がある。
愕然とする照井が何だか新鮮。

時系列。
なんと映像トリック。視聴者を見事に騙していた。

家族。
フィリップの為に集った家族。
園咲の目的を達成する為に。今までの罪を数えるように。
最後の最後で円満な家族の姿が凄く感動的で、このシーンの間耐えきれずに体がクネクネした。
あの時フィリップを突き落とした手の平で、今度は消える立場へ駆け寄よろうとするフィリップを止める。
フィリップが復帰して、それは凄く嬉しい事なんだけど、家族は消えてしまったんだよなぁ。
そこはよくよく考えると何だか哀しいけれど、フィリップには居るんだよなぁ。亜樹子、照井、そして翔太郎という、家族同然の相棒達が…。
シュラウドの言葉がまた効いてくる…。
永遠にさよならするのはこっちだったか。

帰ってきた。
なりふり構わず、復帰の感動を全身で表す翔太郎達。
照井の笑顔と抱きつく亜樹子が良かった。「翔太郎君は、完成されたハーフボイルドなんだから〜!」
エナジードーパントが完全に忘れ去らてるのに笑った。
照井と一緒に頷いた。笑顔で。

二人で一人の。
嬉しさを噛み締めるように、エナジードーパントを撃破。
皆も一緒に、チャリッ(手首)→「さあ、お前の罪を数えろ!」


ハーフボイルド。
探偵物語の最終回では街の仲間達が殺された事で工藤ちゃんは復讐鬼と化して犯人達を抹殺。
だが、全てが終わった後に彼は見ず知らずの男に刺されて倒れてしまう。(死んだかどうかは定かでない)
この最終回は本当に衝撃的で哀しいけれど、好き。
ただ、工藤ちゃんまでもが殺されるというくだりは元々シナリオには無かったという。松田優作の意向らしい。工藤俊作をハッキリと死なせるつもりだったらしい。
また、「仮面ライダー」とは孤独であるもの。前も書いたような気がするが、平成でもそれはキチンと描かれている。
自分が見た中での昭和では、例えばBLACKは敵を倒した筈なのに、あんな孤独なラストを迎えている。
平成で代表的なのはブレイドか。あの切ないラストは一番好きだ。
何が言いたいかというと、これらってなんというか、「ハードボイルド」な物語だったなぁと。
だけど、それに対して仮面ライダーWは相棒が戻ってくる、実に嬉しいハッピーエンドである。(園咲とか色々悲しい所はあるけど、全般的に)
この結果は仮面ライダーとしても、確実に「ハードボイルド」ではない、「ハーフボイルド」だ。この最終回はいわば決別なんじゃないかと。
ダウンタウン・ブルースのオマージュが込められた今回、翔太郎を死なせてしまう事だって出来た。同じ展開にしておきながら、ラストを全くの別物にしたのはそういう意味合いも込められているんじゃないかと。
勿論本来子供が見るものをそこまで酷い話にしない。っていうのもあるけれど、それだけじゃないんではないかと。
それこそが、「仮面ライダーW」という作品の良い所なんだろうなぁ。
「ハーフボイルド」で良いんだ。誰だって完璧でないのだから。かけがえのない存在があれば良い。
「ハーフボイルド」とは作品のキーワードの一つであり、仮面ライダーとしての立ち位置をも踏まえた言葉だったのか。
そう考えるとAtoZもより興味深くなってくる。
勿論これは悪い事じゃないよ。邪推しちゃいそうな気がしないでもないけど。作品として凄く好きだ。批判、とまでは行かないメッセージだろうし。

傑作。
今作は卒がなく、これといったトラブルもなくて、完成度という点では平成ライダー史上最高だと思う。
思えば始まった当初からワクワクしてたなぁ。脚本:三条陸! という触れ込みが一番の要因だった気がする。
軽い、それこそスカを決めたようなテンポで、でも仮面ライダーとしてのものがあって。
それでもなんともまあ、稚拙な感想しか書けてこなかったけど、一年間、凄く面白かった。
初めて平成ライダーに触れてくれた僕のお友達もこれは大満足だったろう(?
まあ、まだ、この物語には続きがあるようだけど…。


次回。
新番組「仮面ライダーOOO(オーズ)」!!
うーん。キバと同じにおいがする…。と思ってたらプロデューサーがキバの人じゃねーか。
脚本が小林靖子なのは安心する反面、今まで通りになるのかな…と、少しだけ寂しいような気がしないでもない。
でも見るよ。
タカ!トラ!バッタ!!
タ・ト・バ!
タトバ タットッバッ!!

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  • 2020.03.06 Friday
  • 12:01
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    コメント
    仮面ライダーWは1年間楽しかったです。
    殿の感想も1年間楽しかった、殿もお疲れさまでした。
    • しみ
    • 2010/08/29 2:17 PM
    稚拙な文にお付き合いいただいてありがとうございました。
    仮面ライダーW、楽しんでいただけたなら本当に良かった。
    出来ればオーズもよろしk(略
    • 302
    • 2010/08/29 9:47 PM
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