第048話(最終話)

  • 2011.09.04 Sunday
  • 01:18
真の姿。
完全復活したウヴァの圧倒的パワー。前回の「虫けらが…」といい、よく喋る。
余裕しゃくしゃくで座り込むのがウヴァさんらしい。
…直後にビビるのもウヴァさんらしい。
セルメダルに加え、先代オーズのタカ・トラ・バッタのメダルを鴻上さんから受け取る。
思えば鴻上さんって物語の切欠なんだよなぁ。そしてこの物語がなければ、映司は空っぽのままでこうして自分の欲を思い出してとらわれてしまう事も無かった。
そう考えると最初から鴻上さんは映司に力を投げ与えてきた。
欲望による世界の進化。無欲の象徴に力を与えた結果、それは見事に変わった。
…ただ、先代を越える存在を誰かに任せるというのはなんともなぁ…。
やっぱり鴻上さんは「良い人」ではない。いくら映司が変われたといっても、その過程はかなり過酷だったし。
ラスボスとなるドクター真木と対峙しつつ、主人公に助けのアイテムを投げるという構図だけ見ると味方に見えるようで見えないこの感じが面白いなぁ。
真木と鴻上は目的を語り、その手段として、ウヴァ(グリード)と映司(オーズ)が対峙している。
真木の終末思想も良いとは言えないけれど、「物事は終わりが重要」って考えはよくわかる。本当に
言ってみれば、どっちもどっちだったりするんだよなぁ。
キヨちゃんを見ずに語る真木は、唯一の良心をも捨てたかのように見えた。
映司は前回の時点ではぶっ壊れたようにしか見えなかったわけだし。
ウヴァを圧倒するタトバコンボがカッコイイ。メダジャリバーとメダガブリューの二刀は映画でもやってたけど、今回は本当に圧倒的で良かった。投げ捨ててタトバキックに移ったりするのも。
というか、タトバキックが最終回にしてキッチリ綺麗に決まるのも良い塩梅になってて良かった。(また相手死ななかったけど。)

いらない。
情けないウヴァさん全快。かなり面白いシーンになりつつも、元来「欲望」が強かった筈のグリードが「いらない」という発言をしたのは興味深かったり。
暴走の危険性を目の当たりにして、元々とにかく「生きたい」って考えてたウヴァって覚悟も信念もなにもなかったんだよなぁ。
哀れだけど面白すぎるウヴァさんはシナリオの立ち位置という点では割りと面白い位置にいたりするのよね。
…対して若干置いてけぼりになったのが主人公サイド。
アンク登場はもうちょっとためて欲しかった気がするけど時間がないから仕方ないか。
「今日の分のアイス」と、二人の原点に戻るような台詞がイイ。笑顔。

Anything Goes。
この「決戦前夜」って感じがもう本当に好きだったこのシーン。
欲張る事を決心しつつも、何も出来ない自分。葛藤しながらも出した答えが…「手を繋ごう」。
ああ、やっぱり劇場版は凄くイイものだったなぁと思った。アレはやっぱりもう一つの形の「手を繋ごう」だよね。
こうして今手を繋いでいる事が現実にあるように、今まで一緒の時間を重ねてきた事実があって。
戦わなければならない彼らにどうすることも出来ないという現実があっても、絆があったという事実があって。
それに補足するように鴻上さんの言葉が入ってきたのがニクい。
「今日を明日にすることさえ欲望」。
今日という一日がまた明日も、次の日も続いて欲しい。
…ただ正直、渾身のAnything Goesバラードバージョンがやや画に合ってない感。悪かないんだけども…。
もう一つ、真木が知世子さんにキヨちゃんを託した事も裏付けか。
唯一の良心というか、真木が人間であった事、本当の自分。それを知世子さんのもとに置いていく。
全てが無に還るのであれば、必要ない筈なんだけどね…。でも、せめて想いを寄せたただ一人の人に、消える前に感じて欲しかったのかな…。繋がりを…。

決戦。
「誰か助けてくれ」。笑う人が多いけど、ただの命乞いの言葉だからこそ、結構ウヴァの本質を表してて最期としてやっぱり良い台詞だったと思う。
もう残ったのはウヴァ一人。だから誰も、何もしてくれない。ウヴァに味方は誰もいないんだから…。
とにかく生き残ろうと特に深く考えずに行動してきた結果、独り寂しく散ってくのは可哀想にも思えるけどやっぱり自業自得だったりする。
ウヴァは最後に、文字通り命も奪われたんだなぁ。奪われた命は道具として扱われて。
…いや、真木の考えとしては命じゃないか。ただのメダルか…。
恒例のザコ敵大量出現。さらっと移行したけど映司とアンクの素直な共闘って初めてだよね…。
ヤミーの相手はバースだと言わんばかりに遅れて現れたのは良かったんだけど、なにあのストップ演出。
良いシーンも勿論多かったけど正直、奇をてらったら外しちゃってる演出も多かった気がする。
「流石俺の上司だ!」
比奈ちゃんも含め、更に里中くんもやってきて。一緒に戦ってきた者たちが集まって。
尺が短いけどしっかりと「全員集合」が感じ取れて良かった。

狙い。
映司自身が暴走してメダルを取り込んだのかと思いきや、やっぱり映司なりの考えがあったのね。
短いカットだけどしっかり爆発を背景のプトティラのキメを入れてきたのがちゃっかりしてて良かった。

明日のメダルと。
ここにきて、アンクが自分のメダルを映司に託す。自分自身を託す。
ここでヒビが映司にバレるわけだけど…、悟った映司の台詞がもう…。
「 お前が、やれっていうなら お前が、本当にやりたいことなんだよな 」
そうだよね。アンクはずっと、言う通りにしろ。って高圧的で命令口調ばっかだったよね。
だからこそ、コレが。例え割れたメダルであろうと、「やれ」って。アンクが本当に望んでいる事。やりたい事なんだよな…。
そんなアンクもそうだけど、悟る映司の覚悟というか思いを託されてそれを活かそうって瞬時に認める、この信頼のようななんとも言えぬこの関係を持ってもたらされたこの台詞と展開が本当に…。

共に。
確かコンボの時に流れる歌は、
「溢れんばかりの強大なパワーが音声として流れてそれが歌声のように聞こえる」
みたいな設定だったよね。それを踏まえると、この「タカ!クジャク!コンドル!」は、そういう意味なのでしょうな…。
そして戦うタジャドルの前によぎるアンクの姿。これがまたアンクが笑顔なんですよ。本当に、満足してるんだなコイツ…。
まさに、「同じ場所で同じ闇を払いのけて『明日』を切り開く」。
…正直やっぱり演出が若干外してた感が個人的にはあるんですけど、でもやっぱりそこら辺の意味合いでチャラですね。ハイ。
でもってCGの迫力は流石でした。
でもって最後の最後として取って置きの!と言わんばかりのオール紫メダルのギガスキャン!!
バースのカッターウィングといい、来るべき時の為にとっておいたってシチュが多いなーオーズは。素敵だ。

明日の掴む腕。
決戦終わって…。空から落ちる間のやりとりって、こっからの演出は最高でした。
前々回の映司の「ありがとう」へ返答するようなアンクの素直な言葉がたまらない。
…そうして満足して、別れの時。ここでアンクも生きてて終わりなんてご都合主義じゃダメなのよね。
ここで別れるからこそ、意義がある。
「 お前が掴む腕は もう俺じゃないってことだ 」
独りじゃない。その直後にバースが、後藤さんが駆けつける。
「 もうひとりで抱え込むのはやめろ! 俺たちの腕を掴め! 」
…後藤さんが言うからまた説得力あるよなぁ。ほんっとうに。成長したよ。後藤ちゃん。

どこまでも届く俺の手。
手を掴めば、繋げば手に入った。それに気づけたのは、欲望の塊の腕を掴んだから。
だからあの、謎の腕を掴んだのは、間違いじゃなかった。
物語のメインキャスト全員が腕を伸ばすこのシーンも凄く良かった。 知世子さんで笑いそうになったけど。

明日のパンツと。
エピローグ、台詞ありで見て聞いて感じたかったなぁ。信吾さんの台詞欲しかったなぁ。とか色々欲しかったと思う事はあるけど、まあ時間ないから仕方ない。
映司の持ってたスマフォ(?)が信吾さんから貰ったものだとしたら感慨深い。
自然な笑顔で歩く映司の後ろに、アンクの幻影。
…って、これまんまオープニングなのよね。
思えば比奈ちゃんの所に割れたメダルが落ちてきたシーンもオープニングのオマージュになってる。
こういう演出はニクいですよ。アンクの周りが青白くなってるのも同じで…。
…こうして、割れたメダルと、パンツを持って、力を失った、いや、卒業した青年は砂漠を歩いて行く…。


明日。
第一話でしきりに「ハッピーバースデー」って言う事もあったし、色んな生物がモチーフになってることもリンクして「誕生」がキーワードなんだろうなあとストレートに考えてたけど、やっぱりそうだった。
この物語で色んな誕生があった。欲望や新しい自分や、誕生という字の通りの、命。
そしてそれに相反する形で「終わり」もまた現れた。
ただ、「誕生」が「始まり」だとしたら、この二つって表裏一体なんだよなぁ。
アンクは最期の時だからこそ、生きた事を強く強く実感した事なんかが裏付けとして存在してる。
明日の始まりは今日の終わり。それでも同じ今日が続いていて欲しい。
だからこそ、「手を繋ごう」。
…ここで思うのは、グリードの切なさ。グリードって一年通して争いばかりが描かれてきて。
つまるところ、グリードは「手を繋げない」のだろうなぁ。
アレっぽく言うなら「自分一人の笑顔の為」だけにしか動けない。
その中でも、「自分の笑顔」になるのが、誰かを笑顔にする事だったガメルと、それを受けていたメズールの関係性が特に儚く切なく見えて。
…そんな中で見せられたのが劇場版だったりするんだよなぁ。ああ、やっぱりもう一回見ておいた方が良いかな。
より「意味」がわかる。

そこで、「自分一人」という点で同じになりそうになったのが映司で。
…最初は映司は自己犠牲を厭わない典型的なヒーローだと思って、それが凄くカッコイイと思った。
でも、それは間違いだった。映司は自己犠牲を厭わないどころか、自分を無価値だと思っていて。
徐々に映司の思想が異常だと思えるようになってきて、終盤に来て壊れるっていう構成が凄い素敵だった。
今まで人格者だと思ってきた主人公が最後精神的に追い詰められて壊れそうになった時に、今まで絆を紡いできた仲間たちに助けられる。って展開はやっぱり燃える。FF9とかも好きなんで(?)
そこで映司と組む事になったのが、グリードであるアンクっていうのは、今更ながら、なんというか、面白い所だよなぁ。
今までひとりだった二人が、最初は利害だけが一致して戦っていたのだけど、本当の意味で手を繋ぎ始める。
…ああ、やっぱり、オーズは、素晴らしい作品でした。 中盤ダレたけど
「欲望」を軸にしつつ、その実で描くのは「いのち」や「繋がり」の物語。
こう見ると、前作「W」ともどこか表裏一体になってるような気がする。
「W」って風都っていう街の、ご当地ヒーローで良くも悪くもスケールは小さめだったりする。
それに対して「オーズ」ははなから「世界」を掲げている。
更に言うなら、「クウガ」や「剣」とも関連性深い気がするのよね。
暴走の危機や相棒の存在、人間になりたいと願ってしまった人ならざる存在。力。
単純に描写だけの話なら暴走したり、怪物化していく過程がオーズは克明に描かれててそこが明確な違いになってて面白かった。
でも物語としても、比較しやすい。
「クウガ」って割りと完成されてる人間ばっかりで、そんな優しい言葉で凄く色んな物を感じ取れる作品。(っていうかPがそういう作風が好き)
だからってわけでもないけど、五代は最初から強い心を持ってたし一条さんや桜子さんもいたしで、まさに伝説を塗りかえた。
対してオーズは皆未完成で。完成されてると思った映司が実は一番ヤバい人間だったりして。
グロンギとグリードは概念的な面で行動原理が近い(なんだこの言い方。気持ち悪。)
「剣」は特にオーズとは対極的なんじゃないかな。自分がジョーカーになる(=自分一人で全てを背負う)事で物語を終わらせた剣崎だから。
多分、こういう「似てる」感じはわざとやってるんだと思う。
だとしたらキバの時も感じた「似てる」感じがキバよりもずっと上手く作用してると思う。
でも、どちらが悪いってわけでもない。どっちが良いっていうわけでもないそれぞれの形。
「もしクウガが五代じゃなかったら?」だとか、いわゆる「IF」の要素もはらんでると思う。
なんというか、やっぱり、「表裏一体」って事なのかな。メダルにも表と裏があるように。


そんなわけで、「仮面ライダーオーズ」。一年間大いに楽しませていただきました。
またいうけど、正直中盤はダレてました。特に戦闘が盛り上がりきらない事が多くてモヤモヤしてました。
でも、この終盤の怒涛の展開にはほんっとうに酔いしれたというか感動したというか。
一年間、スタッフキャストの皆さんお疲れ様でした。楽しかったです。
…そしてもう少しの間、楽しみにしています。



今日が終われば明日がある。
というわけで新番組「仮面ライダーフォーゼ」。
前情報だけで物凄い冒険をしているというのがビンビンに伝わってきます。
どんな冒険になるのかはまだわからないけれど、期待はしてます。
……そしてちょっと気になるのが、学校の外観がどう見ても、群馬県内で、行くのにそこまで苦労しない所にあるんですけど。
結構メインなロケ地になるって事なのかしら…。以前から度々使ってたけど(ファイズ学園、Wのヘブンズトルネードの回、等)


第047話

  • 2011.08.27 Saturday
  • 23:16
急ピッチで書いてるんでいつも以上にまとまってない感想もこれで最後です…。
(最終回には合わせたいというだけの理由。吐き出しときたいだけ。)

何故。
なんでって言いたいのは映司の「ありがとう」もそうだし、自分の感情に対してもそうだし、映司にオーズの力を渡した自分に対して、その運命に対してもかな。
「こんな奴に渡すんじゃなかった…!」
という台詞がもう、たまらん。ここら辺、クウガの最終回の一条さん思い出したり。
「君には冒険だけしていてほしかった。」
暴走の危険性とかも類似してるし。ただクウガは暴走しなかったのに対して、オーズはご覧のとおり。
やっぱりこういう所、わざとなんだろうなぁ…。
炎をわざと外してしまったアンクに対して手をあげて呆れたポーズをとってたキヨちゃんが面白かった。
アンク自身も呆れてただろう。トドメを刺せない自分、そして暴走してる映司に。
想いの差なのかメダルの枚数の差なのか慣れてるのかわからないけど、アンクが終始優勢だったなぁ。

狭間で。
映司とドクター真木の間に立つアンク。視点が切り替わるカメラはどちら側に立つか迷うアンクを示していて。
そうして、アンクはドクター真木側から、映司側へと歩いていって。
意識が朦朧としてる映司が差し出してきたのはアンクとの約束。これがアンクへのトドメになったのかしら。
キヨちゃんが燃えて思わずトラウマを思い出すドクター真木。これも真木の原点だよね。
ここで再確認させるのがなんとも…。

よくばり。
ここに来て知世子さんが相談役として効力を最大限に発揮。
一歩前に立って、全部欲しがれるのは比奈ちゃんだけ。それが比奈ちゃんの立場。
思えば一度諦めるって映司にも似てる状況。だったらそこで比奈ちゃんは諦めないようになってみれば、もしかしたら…。
それにしても知世子さん器デカいな。

赤いヒビと満足と。
ついにアンクも最大のピンチが…。
でも、そうやって、消滅、いや、「死」を間近にしたことでアンクは、「満足」した。
そうだよ、まだ完全な人間ではないけど、もうそれに相当するものをアンクは持ってたんだよ。
あの表情がもう、たまんない。
ところで「ヒビ」ってやっぱり、亀裂のヒビと、今まで過ごした「日々」のダブルミーニングですよね。
アンクの過ごした日々。赤い日々…。

映司の器。
後藤さん達と第一線に出て戦ってきた里中くん。彼女も初めてデレを見せた。素敵。 嫌いじゃないわ!
でも事態は深刻。一年に渡って謎だった鴻上さんの目論見。それはオーズを完全な神として完成させる事。
奇しくもそれは映司の欲望とも一致しているんだよなぁ。映司は間違いなく、神様のような存在になりたいんだから。
追い込まれている映司は完全にタカが外れてる。紫のメダルも含めて、全ての力を手にしたい。
会長のオーバーリアクションも最初は笑っていたけど、このシーンではシュールでそれでいて皮肉っぽくて何か良かった。

二人の紫。
伊達さんとドクター真木のやり取りがイイ。希望を持って生き抜く男と終わらせようとする男。
伊達さん最後までドクター真木を説得してたしなぁ…。真木の屋敷でのやり取りは好きだった。
対して映司はグリードになったりプトティラになったり。ちょっとここら辺、グリード態の印象が中途半端になっちゃって微妙。
更に伊達さんがカッコイイ。そんな手で何をする。力という妄執に捕らわれた化け物の手。
ついで後藤さんも「一人でなんでもやろうとするな!」っていう台詞がまた…。
こういうね、今まで主人公が出来た人間で皆から信頼されてて色んな人に好かれてて、仲間からも頼られたりしてたんだけど、終盤になってとてつもない問題に直面した時、ぶっ壊れてしまう。
でもそんな時に、仲間が寄り添ってくれる。っていう展開。大好きなんですよ。
…オーズはまだ解決まで至ってないけど、謎の腕が来れば、なんとかなるでしょう。

虫けら。
「お前が持ってたのか!」
という小物臭丸出しの台詞を叫んで完全復活。が、なんとメダガブリューの攻撃を受けても微動だにしない!
なんて強いんだウヴァさん。でもドクター真木の台詞で大体先が見えるよウヴァさん。
…一番酷い最期になりそうでちょっと怖い。

使える馬鹿。
兄が戻ってくると伝えられても全然嬉しそうじゃない比奈ちゃんが良い。
というか、なよっとしたアンクの言葉ひとつひとつがやんわりとしてそれでいて突き刺さってくる。
比奈ちゃんの足元へと伸びるメダル。あれは他の生物でいう血溜まりなんだよなー。
「死んじゃうの」という比奈ちゃんの言葉。噛み締めるようなアンクの言葉。
もう、最高のお膳立てを整えて、次回へ…。

次回。
中盤ダレてて感想書くのを放棄しちゃったぐらいなんだけど、ここにきてここまで登り切るとはなぁ。
なんだかんだで、終わり。です。明日。噛み締めるように見よう。
オーズ!オーズ!オーズ!オーズ!
カモォン!!

第046話

  • 2011.08.27 Saturday
  • 22:58
ガメルの欲望。
メズールのコアメダル。ドクター真木は完全に「物」扱いしたけれど、ガメルはまだ諦めず、というか、残されたコアメダルをメズールそのものだとして手放さない。
ここら辺、やっぱり思い入れというか、感情の違いが表されてて良かった。
というか、グリードであるガメルがメズールへの想いを強く持って、逆に人間である(だった)真木が完全に物扱いというのが皮肉っぽい。
キヨちゃんの眉毛には吹き出した。北斗の拳ネタという説が有力だけど、本当にそうだったら凄い伏線だったのね。

映司の欲望。
グリード化を抑える為に思い出したのは…アンク…!
ああ、やっぱりそうなんだ、アンクにいてほしいんだ…!と軽く泣きそうになった。
…でも今思うと、アンクにいてほしい、というより、アンクと一緒に戦って人助けをしていた事を思い出していたのだろうなぁ。
映司もやっぱりグリード化という現実を突きつけられて怯えている。
過去作でも似たような展開があったりするんだけど、ここまで克明に変わっていく間の描写を見せるのは無かった気がする。
多分そういうのもわざとやってるんだろうなぁ…。辛い。
それにしても川から海ってずいぶん流されてきたな…。

アンクの欲望。
ここで涙腺決壊しかけた。あのBGMにこのシチュエーションそして回想は卑怯。
前回おいて行ったセルメダル…じゃない、メダルホルダーを回収しに行ったっていうのがまたニクい。
比奈ちゃんのプレゼントだもんね…。MOVIE大戦COREで見た時はこんな重要アイテムとは思ってもみなかったよ。
グリードという古巣に戻ってから満たされなかったもの。アイス。クスクシエ。人。比奈。映司。
もう、アンクは殆ど人間になってしまっていたんだなぁ…。
物じゃない。命を持ったものとしての繋がり。そこにいる事で満たされる何か。
そこにあるもの全てが今までアンクが過ごしてきた日々の象徴になっていて。
…そこで比奈ちゃんがやってきて、静かな口調で。
「食いにきた。美味かった。…他にも色々だ。」
「だから、…この体寄越せ。」
ああああアンクが求めてるのは力を手に入れる道具としての人間じゃないんだ、今まで信吾さんの体を借りて、体を通じて感じてきた人間の営みの幸せさ、満足。感情。それが欲しかったのかあああ。
いやまあ、予想の範疇といえばそうなんだけど、なんだろう、完全にやられました。悶えた。
その言葉で全てを理解した比奈ちゃんも、苦しそうに、
「ダメ、あげられない…」
って、もう、哀しい。切ない。たまらず泣き出す比奈ちゃんがもう見てれない…。でもそれが前回の比奈ちゃんの決断なんだよなぁ…。
っていうかコイツら演技うめぇーなチクショウ。
事情を理解してない知世子さんはアンクを当然のように一人の人間として話しかけてて。
アレ結構重要だと思った。事情を知らなきゃあんたはただの人間だよ…。

ウヴァの思惑。
「最後に生き残るのは…俺だ」
9枚揃ってないから凄い説得力がある
やっぱりウヴァの欲望は「生き残る」ことなのかなぁ。だとしたら上手いこと生存フラグを勝ち取ってきてるよなぁこの人。
幾ら頑張っても思いを果たせないガメルが哀しい。

映司とアンクの欲望。
海で対峙する二人。アンクの「自分が欲しいもののために」っていう言い回しが面白い。
人間に触れた結果アンクが欲しいと望むようになったもの。それは「命」。
元来メダルであるグリードにとってはメダルそのものが生命。
でも映司にとってメダルは「力」であって。そこら辺のすれ違いも最初っから描かれてきたことの筈なのに、物凄い、燃えたというかなんというか…。
今更ながらオーズにおけるアイテムを「メダル」にした意味合いがここまで深いとはなぁ…。メダルって金みたいあんものでつまるところ皆が欲しがる物なわけだから。
でも欲する意味合いが違った。
映司は人であるから、メダルより人の命を優先するよう心がけてきたけれど、それって即ちメダル(=命)を疎かにして戦ってきた。ってことでもあった。
対してアンクは人の命よりメダルを優先するというのは、自分の命を、完全な復活を遂げたいという思いがあったから。
何度も言うけど最初から描かれてきたことの筈なのに…。ようやくわかった気がする…。
それで、最後に、映司が何を言うかと思えば…。
「ありがとう」。
ぐわーーーーー
そうだよね、思えばアンクは命を分け与えていたんだよね…。

Wバースと。
この前回の満たされてない「『プロト』バース」に対して、このサブタイ。
「そんな捨て身の戦法教えた覚えないけど?」っていう台詞の説得力が物凄い強かった。
今回で気づいたけど、プロトバースは目が赤じゃなくて緑に発光するのね。これはこれでカッコイイ。

ありがとう。
倒されたガメルは最期までメズールの事を想って消滅…。切ない。それからこの2つの「ありがとう」。
ガメルはこの言葉が欲しくていつもメズールに優しく接してた。
アンクはそんな言葉はいらなかったけれど、今回突きつけられて心が揺さぶられた。
こうして言葉で心を揺さぶられるって、特別な存在だからこそなんだよなぁ…。
…ガメルの場合の最期の「ありがとう」は想像だったんだけど…。切ない…。
…こうやって、グリードにはグリードの物語があるわけなんだけど、人間側としては知る由もないんだよなぁ…。

映司グリードと。
紫色の目をしたタトバが怖い。アンクとしては800年前のトラウマ再び。
更に紫のメダルを投げつけられて…。ついに、グリードへと変貌。
対してアンクもグリード態になるわけだけど、このお互いパワー全快でウワァー!って感じがなんとも燃える。

次回。
アンクリターンズリターンズかしら。アンクの優しい表情が…うう…。

第045話

  • 2011.08.27 Saturday
  • 18:18
死。
グリードは本来メダルの塊。命じゃない。だから「死ぬ」なんて言葉は合わない。
との事であるが、視聴者からするとやっぱりグリードって生き物にしか見えないのよね。そこら辺は狙ってやった事なんだと思う。
それを越える存在になりたい。今見るとやっぱそういう事だったんだなぁと思う台詞だ。
思えばそういう会話が出来るのってドクター真木しかいなくて、だからこそ真木と二人で喋ってるシーンも多かった。
映司と真木はメダルの表と裏みたいな関係だと思ってるけど、アンクとの関わりもそんな感じだなぁ。
ある意味、二人共アンクは必要な存在なのよね。力。という点で合ってるし。

色。
メズールとの会話。「愛」という特に生物でしか感じ取れないようなモノを欲するメズールが聞いてくるのが良い。
というかこのシーン、3回目ぐらいでようやく気づいたけど、アンク側には赤い布と、白い布が被さってたのね。
信吾さんが復活した回の事を思い出すと、白い布は人間(=信吾さん)を表した色。
元々この屋敷は廃屋みたいなものだったから家具には白い布が被さってたけど、そういう意味だったのかな。
人間という点ではドクター真木の事とも合致するし。

奇襲と。
どうせ万全な状態にはなれない。だったらこっちから攻めてみるという提案。
戦略としてはアリだと思うけれど、全快でなくてもやらなくちゃという発想は悪い意味で映司らしい。
自分の事も大事にしてと言われても、映司はあんまり聞いてる様子がなくて…。
画面が灰色に染まるのは回想の切れ目と共に、映司のグリード化も表しているのだろうなぁ。

プロトバースと。
試作品。つまりは、出来上がってない。完全じゃない。
それでもないよりはマシ。それこそ、万全じゃなくてもやらなくちゃいけない。
「プロト」って、欠けてる事の象徴な気がした。

コミカル。
展開はこんなどす黒いのにこういう笑える描写を入れてくるというのがオーズらしいというかなんというか。
そんな中でも特にウヴァさんは笑かしてくれますね。「待てコラァ!!」。

媒体。
なるほど、信吾さんの体がそのまま進化の為に使えるわけか。体ごとグリードに…って、映司も同じような状況か。
人にはさせないけど、自分はそうなっても構わないのね…。
足りないモノを埋める為に人間の体を使う…。

メダル。
グリードという、古巣に戻ってからアンクはずっといつも、いや、映司達と一緒にいる時以上に険しい表情をしていた。
メダルを欲して争い合うのはある種、グリードとしては正しい事なんだろうけど、長い間人間の生活をしていたアンクはもうそうじゃないんだよね。
嫌でも思い知らされる。ドクター真木は「同族嫌悪」と言ったけど、正直お前が言うなっていう側面あるよね。
ぶちまけられたメダルを拾う、「幹部」って肩書きの尊厳もなにもあったもんじゃない光景。
それに対して、わずかな枚数とはいえセルメダルに見向きもしなかったアンクが印象的だった。

おままごと。
突っぱねられるガメルが可哀想だけど、メズールよ、本当にその「愛」が偽物だったとしたら、どうして「ごめんなさい」なんて言葉が出てくるんだ…。
ガメルの気持ちをわかって、ガメルを気遣っているんだったらそれはもう愛じゃないか…。
それでも満たされない。何故か。グリードだから…。

愛の欲望。
「愛」といっても色んな形があるわけで。そんな中で母と子を選ぶっていうのがメズールらしいというか、ガメルとの関連性が見えてなんとも…。
自分自身で味わえないから、満たされないから暴走して人間を喰らい尽くす。
それってよくよく考えると凄い切ない事な気がした…。
どうしようもなくなって手を伸ばすけど、それでも満たされる事はない。
今更ながら、やってる事もエグいし、やってる奴自身もエグい宿命を背負ってるんだよなぁ…。

トライドベンダー。
何十話ぶりの登場だろう。久々の登場でグリード完全体を撃破するという大金星(いや、メダガブリューが砕いたんだけど)
でも液体化したメズールとはかなり相性が良かったから、結局メズールの天敵はラトラーターなのね。

愛情。
なんというか、やっぱりガメルはメズール一筋なんだね。
このシーンというか、ここ最近のキヨちゃんの表情豊かさが凄い素敵。
なんというか、普段は笑えたんだけどこのシーンはまるで皮肉っているかのようで凄い好きな演出。

次回。
「映司グリード」…。ついにそこまで来てしまうのか…。

第044話

  • 2011.08.27 Saturday
  • 17:51
完全で確かな存在。
アンクの強い願いを感じる目。危険を犯す価値もあるという言葉。
そこら辺がドクター真木の決断に繋がったのだろうか。
「完全で確かな存在」がどんな意図を持って使った言葉なのかはわからないけれど、アンクの思い自体は「完全で確か」だ。
アンクはもう色んな意味で他のグリードとは違うわけだしなぁ。

全員集合と。
不敵なアンクと明らかな狼狽を見せるカザリが面白い。
そうだよなぁ。そもそも最初にドクター真木と手を組んで色々やり始めたのはカザリだったもんなぁ。
ガメルとメズールが消えてる間にも、虫頭が進化にビビってる間にも一人でコツコツやってたんだもんなぁ。
それを、こんなたった一瞬で主導権を奪われかねない状況に。
ただ、そこら辺を印象的に見せるにはちょっと描写の積み重ねが足りなかった感。

争い。
納得いかないカザリとアンクの小競り合い。更にウヴァまで。
なんというかな、やっぱり揃うとこうなる。お互いに信頼とか絆みたいなものは一切ない。
寧ろ人数が増えると欲のぶつかり合いでゴタゴタする。
…まあ人間でもそうなる事はあるけれど。当面の敵はオーズだっつーのに。
おとなしくなったと思いきやまたもやガメルの純粋な思いを利用する素振り。
あの時とまた同じ手を使ったわけだけど、今回はこの結末。皮肉だなぁ。

王の部屋。
ちょっと劇場版の番宣も盛り込んだシーン。
一度枯らした事で出来上がった底なしの器。
今まで映司は無欲だと思ってきたけれど、本当は器が大きすぎて、何をしても満たされないだけ。
本当に映司が再び満たされる為には…。

君の欲。
映司のグリード化を止める術。それは映司自身の欲を思い出す事。
ああ、この日常のシーンもうちょっと見たかったなぁ。尺が足りなくって仕方ない…。
後藤さんの運転で遊園地とかバッティングセンターとか回って…。そんなもんで欲思い出せたら苦労しないよとも思ったけど、出来ることといったらこれぐらいなんだろうなぁ。
「欲しい物はないのか」と財布を見る後藤さんが良い。 幾ら入ってるんだろう
そこで一緒にいてくれることが嬉しい。それが映司の欲望か。…だとしたら、やっぱり欠けているんだなぁ。
欲しいモノはなんでも手に入った。というけれど、一緒にいてくれる人というのはいなかったのかも。
政治家の息子というのが設定だけで終わってて割とそこが掘り下げられる事がないんだけど、だからこそ、映司は今までどこまで、どんなことを感じてきたのかわからなくて、なんとも言えない。ある意味、計り知れない。
疲れて眠った映司を見守る二人…というシーンが、なんというかな、すごく優しくて泣きそうになった。
…そんな優しいシーンから一変して辛い苦闘になるんだからもう…。
今の彼(ら)の居場所は、戦いなのか…。本当に映司を再び満たすものは、ここにしかないのか…。

乱戦。
欲望戦隊  着地したアンクの足が逆になってるのはミスか。
分散して戦うと言っても2対1。こういう苦しい戦いが印象的になってくるなぁ…。
ラトラーターのライオディアス直後の隙にすかさず炎を放つアンク。というアンクの頭の良さが良かった。

俺はグリードだ。
…という台詞。やっぱり、自分に言い聞かせているようにも聞こえた。
「お前らじゃない」ってのも。ここら辺、映司の「一緒にいてくれたのが嬉しかった」と対比されてて。
アンクがそういう決断をしたのもあって、比奈ちゃんの決断にも繋がったんだろうなぁ。アンクを捨てる。
「私は人間だから」という比奈ちゃんの答え。ともとれると思った。
比奈ちゃんのアンダースローはお兄ちゃんのそれよりもコントロール良さげだった。
反撃開始…かと思いきや、ガメルが、いや、カザリが茶々を入れる。
ガメルもなぁ、メズールと一緒にいたい。っていう気持ちを利用されただけなんだよなぁ。

完全復活と。
本邦初公開。無数の触手とバースを全く寄せ付けないパワーは完全体の描写として中々圧倒的。
…だがそれ以上にスゴかったのが、後藤さん。幾らダメージを受けようとも決して退かず立ち向かって。
こういうボロボロになりながらも。ってビクビクしながらも本当に燃える。こういう時スーツアクターさんって本当に演技上手いなぁって思う。後藤さんのアフレコも。
結果、後藤さんの奮闘が功を奏してカザリの隙を作った。二人だから勝てたのかもしれない。
ところで、今回の戦闘シーンが本当に大好きな戦闘シーンになった。
後藤バースの奮闘→「今だ…!変身しろ…!」→プットッティラーノザウルース!! ウオオオオオ-!!→POWER of TEARERのイントロをバックに構えるカザリ、対峙するプトティラ
というこの一連の流れが強い緊張感と絵面のかっこ良さを持ってて凄い引き込まれた。
でもってカザリに致命傷を与える一撃のシーン。あそこのスピード感というか躍動感というか、本当にスゴかった。
プトティラ本当にカッコイイ。

決別。
視線を交わす映司とアンク。映司は怒りのような表情で…。このまま決別してしまうのか…。
一方、ドクター真木も、結構長い間つるんでたカザリを突き放す事に。
真木に対してこんな弱みを見せるカザリが何だか新鮮というか、哀れだった。
結局必要とされなくなった…。

雑多な街。
カザリが欲しかったのはやっぱり、居場所だろうか。
こんなに色んな人が歩いているのにも関わらず、彼らの間には何もない。
倒れても誰も手を差し伸べてこない。手を伸ばしても。
そこにいるのに、いないような感覚。
…でも、ガメルの純粋な思いを利用しているようじゃあ、やっぱり、誰からも信用されない=必要とされなくなるよ…。

次回。
何処かトボけた作戦が気になる所だが…。
次はメズールか…。悲しいな…。

PR

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>

TWITTER

HOW TO LINK

当ブログはリンクフリーです。リンクしてくれたら泣いて喜びます。 バナーが必要であればこちらを保存してどうぞ

selected entries

categories

archives

recent comment

recent trackback

recommend

recommend

recommend

IDEA
IDEA (JUGEMレビュー »)
氷室京介,松井五郎,松本隆,スティーブ・スティーブンス,佐久間正英

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM